新型コロナウィルス感染症で様々なリアルイベントの場が奪われる中、都内の老舗ミュージック・バーラウンジ「Sankeys PENTHOUSE」では新しい試みがはじまっている。SPAというジェンダーレスなナイトライフイベントが、オンラインで開催されているのだ。
様々なエンタテインメントのコンテンツがオンラインに移行されていく中、ライブ動画を見るだけではなかなかイベントでの一体感を感じにくいという声もちらほら。そこで同イベントでは、「Remo」というバーチャルオフィスのツールを利用することにより、これまでのクラブイベントの楽しさを損なわず、かつ3蜜を完全に避けて参加することができる。
イベントの参加者は、Remo内にドット絵で作られた「Sankeys PENTHOUSE」にオンライン上でログインすることになる。入ってみると、そこはまるでRPGゲームのような空間になっており、Sankeys PENTHOUSEの店内が忠実に再現されている。90年代風のドット絵も相まって、どこか懐かしい雰囲気。

ダブルクリックで会場内のテーブルを移動することができ、そこに座っている参加者とZoomのようなビデオチャットが立ち上がる。当然全く知らない人と急に話すことも多々あるので最初はとまどったが、自宅で飲酒しながらの参加だったこともあってか会話が弾んだ。
バーカウンターでは協賛のジョニーウォーカーによるウィスキー講義もあり、これまではバーで聞けなかったようなウィスキーの奥深さを知ることができた。悔しいことに、無性にウィスキー飲みたくなったが自宅に無かったので、イベントが終わってからコンビニに駆け込むことに。
他の参加者によると、クラブで見られがちな軽ナンパもあり(笑)、独りで自宅ライブ動画を楽しむときにはない大人な社交場を満喫できたとのこと。
様々な参加者との会話も一段落したころには、メインイベントのダンスショーがはじまり、会場でライブ動画を見るような仕組みだ。ライブ動画自体は個人で見ることになるのだが、一緒に席に座っている面々と仲良くなったせいか、不思議な感覚だ。
DJ陣やダンスショー出演者(下記参照)の顔ぶれの豪華さもにも驚かされ、正直運営は元がとれているのか?と心配になるほど。
DJ:ALAMAKI、Yukibeb、FKAK、YO-SIN
MC:JIROTOKYO
DANCE:KELO&Atsushi、KEN-G & KODAI(from SCRAP MOB)、H.B.S.(Amami.NAO.KOTA)
Sankeys PENTHOUSEでは、今後リアルイベントが開催できるようになっても、この形での開催は引き続き検討していくとのことなので、今回は参加できなかった人は今後の動きに注目されたし。コロナ渦は早く去ってほしいが、このような新しいイベント体験が生まれたという事実は非常に興味深い。